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PROGRAMMATIC I/O SAN FRANCISCOレポート 前編:DAY1
2017.04.20
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PROGRAMMATIC I/O SAN FRANCISCO 参加レポート(DAY1)
2017年4月4日・5日の2日間、サンフランシスコにて開催された「PROGRAMMATIC I/O SAN FRANCISCO」に、株式会社fluctの執行役員・今井悠介と、経営企画本部 海外事業戦略室 室長・鷹嘴昌弘が参加しました。1日目は「PROGRAMMATIC ESSENTIALS WORKSHOP」と「PROGRAMMATIC OPS TALKS」という2会場に分かれてセッションが進行。2日目は、終日を通して一つの会場で多彩なスピーカーによる講演が行われました。
今回の注目トピックス
以下は、特に注目すべき内容です。
- RTB(プログラマティック)は次のステージへ
- awareness層へのアプローチ強化
- マーテック(MarTech)×アドテク(AdTech)の融合
- ラストクリックの限界とアトリビューションの再設計
- デバイス横断型の広告効果計測
- 購買行動と広告接触の接続
- ベンダーの透明性と価値保証(Fraud対策やViewability)
- SQLによるビジネスサイドでのデータ活用
- 2nd Party Dataを活用したPMP取引
- S2S(サーバートゥサーバー)配信の広がりとGoogleのEBDA対応
こうしたテーマは、プログラマティック広告の次の進化を予見するうえで非常に示唆に富んでいました。
Day1 ESSENTIALSレポート
インタビュアー:どのようなセッションが印象的でしたか?
鷹嘴:ESSENTIALSでは「インハウス化」に関する議論が特に印象に残りました。プログラマティックを単なる技術ではなく、企業文化や業務体制と結びつけて運用する視点が重要だと再認識しました。
ESSENTIALSで取り上げられた主なテーマ
- インハウス導入のベストプラクティス
- プラットフォームによるマーケティング効率の向上
- 1st Party Dataを活用したアプリ収益化
- 組織文化とシステムへの統合方法
- B2B領域におけるプログラマティックの普及
- Snapchatを活用した広告出稿
- テレビ広告の新たな評価指標
- アトリビューションの進化
- PMP取引の刷新と収益向上
- サービスとしてのプログラマティック
インタビュアー:プログラマティックの定義についてどうお考えですか?
鷹嘴:私は、次のような要素を実現する仕組みと捉えています。
- リアルタイムでのターゲティング
- 自動化された出稿フロー
- 精度の高い広告配信
- データドリブンな意思決定
一方で、組織にこれを実装するには、テクノロジーだけでなく体制面の整備が不可欠です。
Intel事例に見る5つの実装ポイント
- チームでのGoal共有
- ベンダー選定を含む技術的な理解
- 企業文化との整合性
- グローバル対応の体制
- 成果の可視化と整理
また、実行の鍵は社内外の協力者を見つけ、マネジメント層への納得感ある説明を行うことだと感じました。
Day1 OPS TALKSレポート
インタビュアー:運用面の議論では、どのような点が印象的でしたか?
今井:S2S配信やアウトストリーム広告など、非常に実務的なトピックが多かったです。データ基盤の整備やワークフロー効率化といった課題は、日本の現場でも大いに参考になると思います。
OPS TALKSで取り上げられた主なテーマ
- サーバートゥサーバー配信の解説
- アウトストリームビデオのオペレーション
- モバイル入札の新展開
- アトリビューションの変遷と今後
- クリエイティブのABテスト
- BigQueryやクラウドを活用した収益最大化
- SQLによるデータ可視化と業務改善
- 2nd Party Dataを活用したPMP強化
特に印象的だったのは、Teads社によるアウトストリーム広告の優位性の提示でした。
Teads社の主張
- CPMの効率性
- 再生完了率とビューアブル指標の高さ
- ブランドリフトへの寄与
このような成果を踏まえ、広告主・パブリッシャー・ベンダーが協力し合う枠組みが求められています。
AdRoll社のアトリビューション再設計の視点
- ラストクリックからの脱却
- オフライン購買とブランドリフトの関係性
- 一部ユーザーに偏るクリック指標の危険性
- Googleのラストクリック排除の流れ
SwitchBoard社のdata operationモデル
- SQLベースでの横断的なデータ活用
- エンジニアリソースに依存しない体制
- 複数拠点のデータ統合、在庫予測、通貨対応などの実現
このように、プログラマティック運用の実践事例からは、技術と組織の接続、そして標準化へのヒントが得られました。
次回はDAY2のレポートをお届け予定です。どうぞご期待ください。