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#4 次世代IDソリューションが語るクッキーレス移行の現状と未来【後編】
2022.06.23
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Novatiq社のIDソリューション「Hyper ID」の全貌
後編では、英国発のIDソリューション企業Novatiq社のサービス「Hyper ID」について、国内で独占契約を結ぶSupership株式会社アドプラットフォーム事業領域 執行役員の大野祐輔氏によるプレゼンテーションをもとにご紹介します。
Supership株式会社/大野祐輔氏について
Supership株式会社で広告事業を牽引する大野氏は、通信事業者と連携した次世代のIDソリューション導入をリード。今回は、その独自技術の詳細と日本市場での展望について語っていただきました。
Hyper IDとは
Hyper IDとは、通信事業者の1st Party Dataを活用し、Cookieレスな高精度ターゲティングを実現するIDソリューションです。ユーザーの行動履歴を追跡せず、同意に基づくワンタイムIDによって広告配信を行う仕組みとなっています。
この技術は、Novatiq社が特許を取得している独自の方式で、今後ますます注目を集めることが期待されています。
特徴:ユーザーIDを付与しない設計
Hyper IDでは、以下のようなステップでターゲティングが実現されます。
1つ目は、ユーザーがスマートフォンでキャリア回線(4G/5G)を通じてインターネットにアクセス。
2つ目は、通信キャリアがIPアドレスからユーザーを識別。
3つ目は、性別・年代・居住地といった属性情報のみをアドテク事業者に提供。
4つ目は、その情報を元にRTB配信を実行。
このように、ユーザーIDを発行することなく、パーソナライズされた広告配信が可能になります。
Hyper IDが提供する価値
Hyper IDの活用には以下のような明確なベネフィットがあります。
- CookieやMAIDが利用できない状況下でも、ターゲティングが実現可能
- ユーザー識別子を外部に渡さないため、プライバシー保護に優れた仕組みを構築可能
- 通信キャリアとの連携により、信頼性の高いターゲティングを実現
まとめ
Hyper IDは、1st Party Dataをベースにユーザーの行動を追跡せずに広告配信を行える唯一無二のIDソリューションです。
- プライバシーを重視しつつ高精度な広告配信を検討している方
- Cookieレス時代における持続可能なマーケティング基盤を求める方
このようなニーズをお持ちの媒体社・広告主の皆さまに、ぜひご検討いただきたい内容です。
おまけ:モデレーター池田氏の視点
今回のセミナーでは、ID5社とNovatiq社、2つのIDソリューションのアプローチを比較する機会がありました。池田氏が指摘されたとおり、どれか一つのソリューションに依存するのではなく、複数の技術を組み合わせて活用することが、Cookieレス時代の収益最大化の鍵になると感じました。
次回以降も、引き続き媒体社に役立つ最新のテクノロジー情報をお届けしてまいります。